ディープインパクトとは?種牡馬としての影響について解説

血統

ディープインパクトは、日本競馬史上屈指の名馬として知られる競走馬です。

日本競馬史上3頭目の無敗のクラシック三冠を達成しました。

現役を引退し、種牡馬としては11年連続リーディングサイヤーに輝いています。

競走馬としてのディープインパクト

生年月日:2002年3月25日
没年月日:2019年7月30日
生産国:日本

サンデーサイレンス
(父)
Halo
(父父)
Hail to Reason(父父父)
Cosmah(父父母)
Wishing Well
(父母)
Understanding(父母父)
Mountain Flower(父母母)
ウインドインハーヘア
(母)
Alzao
(母父)
Lyphard(母父父)
Lady Rebecca(母父母)
Burghclere
(母母)
Busted(母母父)
Highclere(母母母)
年月 レース名 着順 コース
2004年12月 2歳新馬 1着 阪神芝2000m
2005年1月 若駒S 1着 京都芝2000m
2005年3月 弥生賞 1着 中山芝2000m
2005年4月 皐月賞 1着 中山芝2000m
2005年5月 日本ダービー 1着 東京芝2400m
2005年9月 神戸新聞杯 1着 阪神芝2000m
2005年10月 菊花賞 1着 京都芝3000m
2005年12月 有馬記念 2着 中山芝2500m
2006年3月 阪神大賞典 1着 阪神芝3000m
2006年4月 天皇賞(春) 1着 京都芝3200m
2006年6月 宝塚記念 1着 京都芝2200m
2006年10月 凱旋門賞 失格 ロンシャン芝2400m
2006年11月 ジャパンカップ 1着 東京芝2400m
2006年12月 有馬記念 1着 中山芝2500m

競走成績は14戦12勝と負けたのは3歳時の有馬記念(1着はハーツクライ)と凱旋門賞のみです。

凱旋門賞は3位に入線したものの禁止薬物反応により失格になっています。

原因としては、呼吸器疾患に使われるイプラトロピウムという薬物が体内に残っていたのが原因となっています。

ディープインパクトの特徴

ディープインパクトの特徴のひとつが飛ぶような走りです。

瞬発力に優れ、後方から一気に加速する「末脚」が最大の武器で、「まるで地面を蹴っていないかのような」軽やかな走りのため「飛ぶように走る馬」と形容されました。

その末脚を武器に無敗の三冠馬を達成。

2005年、皐月賞、日本ダービー、菊花賞をすべて勝利し 無敗の三冠馬 に輝いた(日本競馬史上3頭目)。

後にディープインパクト産駒のコントレイルが2020年に達成します。

2006年、世界最高峰レースの 凱旋門賞(フランス) に挑戦しました。

3着で入線しましたが、禁止薬物の検出により失格になりました。

種牡馬としての影響と代表産駒

ディープインパクトは競走馬引退後、種牡馬としても大成功を収めました。

日本競馬の歴史を塗り替える数々の名馬を輩出し、種牡馬としても リーディングサイアー(最優秀種牡馬) に11年連続輝いた

ディープインパクト系として活躍している後継種牡馬を紹介します。

キズナ

ディープインパクト
(父)
サンデーサイレンス
(父父)
Halo(父父父)
Wishing Well(父父母)
ウインドインハーヘア
(父母)
Alzao(父母父)
Burghclere(父母母)
キャットクイル
(母)
Storm Cat
(母父)
Storm Bird(母父父)
Terlingua(母父母)
Pacific Princess
(母母)
Damascus(母母父)
Fiji(母母母)

キズナは、ディープインパクトの代表的な産駒の一頭であり、日本ダービーを制した名馬です。

2024年には種牡馬リーディングサイヤーに輝いています。

キズナ産駒の特徴としては、ディープインパクトと同じように芝1600m~2400mが強く早い時期から活躍する馬が多いです。

ほかにもStorm Catの影響なのかダートを得意とする産駒も輩出しています。

競走馬として成功しただけでなく、種牡馬としても大きな成果を挙げており、「ディープインパクトの後継」として日本競馬界に大きな影響を与えています。

サトノダイヤモンド

ディープインパクト
(父)
サンデーサイレンス
(父父)
Halo(父父父)
Wishing Well(父父母)
ウインドインハーヘア
(父母)
Alzao(父母父)
Burghclere(父母母)
マルペンサ
(母)
Orpen
(母父)
Lure(母父父)
Bonita Francita(母父母)
Marsella
(母母)
サザンヘイロー(母母父)
Riviere(母母母)

サトノダイヤモンドは、ディープインパクトの代表産駒の一頭であり、2016年の菊花賞と有馬記念を制覇した名馬 です。競走馬として成功を収めた後、種牡馬としても期待されています。

産駒の特徴としては、早い時期から活躍する馬が多いです。

母父キングカメハメハと相性がよいので、POGや競馬予想の参考にしてみてください。

総じて、2021年に産駒がデビューしており、まだG1勝ちはないもののコンスタントに活躍馬を輩出していますが、種付け頭数と種付け料は減少しています。

コントレイル

ディープインパクト
(父)
サンデーサイレンス
(父父)
Halo(父父父)
Wishing Well(父父母)
ウインドインハーヘア
(父母)
Alzao(父母父)
Burghclere(父母母)
ロードクロサイト
(母)
Unbridled`s Song
(母父)
Unbridled(母父父)
Trolley Song(母父母)
Folklore
(母母)
Tiznow(母母父)
Contrive(母母母)

コントレイルは、ディープインパクトの後継種牡馬の筆頭 であり、史上3頭目の無敗の三冠馬となった名馬です。

その競走成績、圧倒的な強さ、そして種牡馬としての期待など、日本競馬に与えた影響は計り知れません。

2025年に産駒がデビューする予定になっており、ディープインパクトの後継として非常に期待されています。

産駒デビューはまだですが、同じSS系で母父がUnbridled`s Songのスワーヴリチャード産駒の特徴をみると母父がハービンジャー、シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ルーラーシップとの相性がよいです。

シルバーステート

ディープインパクト
(父)
サンデーサイレンス
(父父)
Halo(父父父)
Wishing Well(父父母)
ウインドインハーヘア
(父母)
Alzao(父母父)
Burghclere(父母母)
シルヴァースカヤ
(母)
Silver Hawk
(母父)
Roberto(母父父)
Gris Vitesse(母父母)
Boubskaia
(母母)
Niniski(母母父)
Frenetique(母母母)

シルバーステートは、ディープインパクト産駒の中でも幻の名馬 と言われる存在です。

競走馬としてはケガにより早期引退しましたが、種牡馬として高い期待を受けており、スピードと安定した成績を誇る産駒を輩出しています。

長い間活躍する馬が多く、距離も短距離~中距離を得意とする産駒が多くなっています。

産駒成績は大物こそ輩出してないものの安定した成績を残しており、注目の種牡馬です。

ミッキーアイル

ディープインパクト
(父)
サンデーサイレンス
(父父)
Halo(父父父)
Wishing Well(父父母)
ウインドインハーヘア
(父母)
Alzao(父母父)
Burghclere(父母母)
スターアイル
(母)
ロックオブジブラルタル
(母父)
デインヒル(母父父)
Offshore Boom(母父母)
アイルドフランス
(母母)
Nureyev(母母父)
ステラマドリッド(母母母)

ミッキーアイルは、ディープインパクト産駒の中でもスプリント・マイル路線で活躍したスピード型の名馬です。

競走馬時代は NHKマイルカップとマイルチャンピオンシップのGI2勝 を達成し、引退後は種牡馬としても多くの短距離活躍馬を輩出しています。

産駒の特徴としては、2歳~4歳までの早い時期に活躍する馬が多くなっており、距離は芝だとマイルまで、ダートだと1400mまでが強いです。

日本競馬への影響

ディープインパクトは、日本競馬の歴史を大きく変えた伝説的な競走馬です。

競走馬として日本競馬のレベルを世界基準へ引き上げたといえます。

天皇賞・春(2006年)では3分13秒4の日本レコード(当時)を樹立し、世界トップクラスの水準を証明しました。

さらに、世界進出の流れを加速させたといえます。

2006年に凱旋門賞に挑戦しますが、3着入線するも禁止薬物(治療薬)検出により失格になりました。

しかし、この経験を活かして日本馬の海外挑戦が当たり前の時代になったといえます。

種牡馬としても大成功を収めているため、日本競馬の影響は大きいです。

ディープインパクト産駒は スピードと瞬発力 に優れた馬が多く、日本競馬のレースが スピード決着になりやすい傾向を生みました。

スピードと瞬発力を活かすため、芝の状態管理や馬場整備の改革も進んだといえます。

海外競馬でも産駒が活躍しており、世界的にディープインパクトは影響を与えています。

まとめ

ディープインパクトは2019年に亡くなりましたが、その血統と影響はこれからも日本競馬に残り続けます。

キズナやサトノダイヤモンド、ミッキーアイルなどさまざまな後継種牡馬が血を繋げてくれることでしょう。

さらに、サクソンウォリアーやオーギュストロダンが海外でもディープインパクトの血を広げてくれるに違いありません。

ディープインパクトは、日本競馬の歴史の中で永遠に語り継がれる伝説です。

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