キングカメハメハとは?種牡馬としての影響について解説

血統

キングカメハメハは、いわゆる持ち込み馬で海外で受胎している状態で日本に輸入されました。

その後、日本の競走馬・種牡馬で、2004年の日本ダービー(東京優駿)を制した名馬です。

種牡馬としても大成功を収め、日本競馬界に大きな影響を与えました。

そんなキングカメハメハを解説します。

キングカメハメハの競走成績

Kingmambo
(父)
Mr.Prospector
(父父)
Raise a Native(父父父)
Gold Digger(父父母)
Miesque
(父母)
Nureyev(父母父)
Pasadoble(父母母)
マンファス
(母)
ラストタイクーン
(母父)
トライマイベスト(母父父)
Mill Princess(母父母)
Pilot Bird
(母母)
Blakeney(母母父)
The Dancer(母母母)

生年月日:2001年3月20日
没年月日:2019年8月9日
生産国:日本

年月 レース名 着順 コース
2003年11月 2歳新馬 1着 京都芝1800m
2003年12月 エリカ賞 1着 阪神芝2000m
2004年1月 京成杯(G3) 3着 中山芝2000m
2004年2月 すみれS 1着 阪神芝2200m
2004年3月 毎日杯(G3) 1着 阪神芝2000m
2004年5月 NHKマイルC(G1) 1着 東京芝1600m
2004年5月 日本ダービー(G1) 1着 東京芝2400m
2004年9月 神戸新聞杯(G2) 1着 阪神芝2000m

競走成績は8戦7勝です。

神戸新聞杯のあとに屈腱炎を発症してしまい現役を引退しています。

キングカメハメハの母親マンファスが日本に輸入された経緯

マンファスはイギリス生まれの競走馬で成績はイマイチでしたが、血統背景が評価されて繁殖牝馬になりました。

第1子でG1勝利を成し遂げ期待されていました。

しかし、その後の産駒からは目立った活躍馬がいませんでしたが、キングマンボの子を受胎しているマンファスを社台グループがアメリカのセールで落札し、日本に来ました。

その産駒がキングカメハメハで、金子真人氏セレクトセールで落札

日本での種牡馬としての影響

キングカメハメハはサンデーサイレンスの血が入っていないのでサンデーサイレンス全盛期の救世主でした。

キングカメハメハが種牡馬入りした2005年頃、日本競馬界では サンデーサイレンス(SS)系 が圧倒的な勢力を誇っていました。

しかし、その支配力が強すぎたため、近親交配を避けるための 「サンデーサイレンスを持たない血統」 が求められていました。

キングカメハメハは 父:キングマンボ(Kingmambo)系 であり、母系にもサンデーサイレンスの血が入っていなかったため、SS系の繁殖牝馬と配合しやすいという大きな利点がありました。

これにより、多くのサンデーサイレンス牝馬と交配され、日本の血統の多様性を維持する役割を果たしました。

主なキングカメハメハ系の種牡馬

キングカメハメハはサンデーサイレンス系が主流の時代でも活躍した産駒を輩出しました。
その中から主な種牡馬を紹介します。

ロードカナロア

キングカメハメハ
(父)
Kingmambo
(父父)
Mr.Prospector(父父父)
Miesque(父父母)
マンファス
(父母)
ラストタイクーン(父母父)
Pilot Bird(父母母)
レディブラッサム
(母)
Storm Cat
(母父)
Storm Bird(母父父)
Terlingua(母父母)
サラトガデュー
(母母)
Cormorant(母母父)
Super Luna(母母母)

ロードカナロアは、現役時代に短距離路線で活躍した競走馬です。

スプリンターズSや香港スプリント、安田記念を勝利しており、短距離からマイルまでの距離対応ができます。

種牡馬としては、アーモンドアイを輩出しており、距離適性の壁を超える産駒も多いです。

ドゥラメンテ

キングカメハメハ
(父)
Kingmambo
(父父)
Mr.Prospector(父父父)
Miesque(父父母)
マンファス
(父母)
ラストタイクーン(父母父)
Pilot Bird(父母母)
アドマイヤグルーヴ
(母)
サンデーサイレンス
(母父)
Halo(母父父)
Wishing Well(母父母)
エアグルーヴ
(母母)
トニービン(母母父)
ダイナカール(母母母)

皐月賞と日本ダービーを制覇した2冠馬です。

ずば抜けた能力がありますが、気性が難しい馬でした。

種牡馬としては、タイトルホルダーやスターズオンアースを輩出し、期待されていましたが、2021年8月に亡くなっています。

ルーラーシップ

キングカメハメハ
(父)
Kingmambo
(父父)
Mr.Prospector(父父父)
Miesque(父父母)
マンファス
(父母)
ラストタイクーン(父母父)
Pilot Bird(父母母)
エアグルーヴ
(母)
トニービン
(母父)
カンパラ(母父父)
Severn Bridge(母父母)
ダイナカール
(母母)
ノーザンテースト(母母父)
シャダイフェザー(母母母)

ルーラーシップはエイシンフラッシュやヴィクトワールピサと同じ世代の競走馬です。

スタートがあまり上手ではなく後方からの競馬が多かったですが、日本国内では、掲示板を外したことがなく堅実でした。

種牡馬としては、キセキやソウルラッシュを輩出しており、幅広い距離に対応できる産駒が多いです。

レイデオロ

キングカメハメハ
(父)
Kingmambo
(父父)
Mr.Prospector(父父父)
Miesque(父父母)
マンファス
(父母)
ラストタイクーン(父母父)
Pilot Bird(父母母)
ラドラーダ
(母)
シンボリクリスエス
(母父)
Kris S(母父父)
Tee Kay(母父母)
レディブロンド
(母母)
Seeking the Gold(母母父)
ウインドインハーヘア(母母母)

日本ダービーと天皇賞秋を勝っている競走馬です。

サンデーサイレンスの血が入っていないのにも関わらず、芝中距離で活躍しました。

種牡馬としては、2023年に初年度産駒が走ったばかりで大きなレースはまだ勝ててないですが、今後に期待されます。

まとめ

キングカメハメハは サンデーサイレンスの血統支配に対抗し、日本競馬の血統の多様性を保った という点で非常に重要な種牡馬でした。

また、芝・ダートを問わず活躍馬を出し、さらに後継種牡馬も大成功を収めています。

現在も ロードカナロア、ドゥラメンテ、ルーラーシップ らを通じてその血は受け継がれており、日本競馬の根幹となる血統の一つとなっています。

今後もキングカメハメハの影響力は続くでしょう。

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