基本情報
引用元: amazon.co.jp
原作 | 藤近小梅 |
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漫画 | 藤近小梅 |
発売日 | 2019年2月22日 |
現在の巻数 | 11巻 |
アニメ化 | 2023年7月より放映 |
試し読みできるサイト |
あらすじ
隣の席の女の子がめがねを忘れた。
困っている三重さんをフォローしてあげたい小村くんだけど、見ようと一生懸命な彼女の距離が近すぎて──。
「カワイイ」「尊い」とTwitterで話題沸騰!ド天然女子×ヘタレ男子のゼロ距離ラブコメ始まる
レビュー
一見すると特別な物語が進行するわけではないのに、その日常の描写と青春の微細な感情の動きが、読む者の心を掴んで離さない作品です。
主役は眼鏡をかける少女、三重さんと彼女を片思いする小村くん。三重さんの眼鏡を忘れる、という些細な出来事を中心に、その周囲で起きる青春の営みが淡々と描かれます。
進行するストーリーというものは特になく、主に描かれるのは彼らの日常と、そこから湧き上がる微妙な感情の揺れです。
三重さんの眼鏡姿も、眼鏡を忘れた素顔もとても可愛らしいし。しかも一生懸命で、その姿に心を奪われる読者も多いことでしょう。
その三重さんに向ける小村くんの気持ちも、読者にはきちんと伝わってきます。小村くんの青春の緊張感がひしひしと感じられ、その感情に身を委ねてしまいます。
特に2巻に進むと、三重さんも少しずつ小村くんを男性として意識し始め、その微妙な変化がまた胸を打ちます。
2月の冷たい日、教室に差し込む日光の中で小村くんが緊張している様子は、ほんとうに息を呑むような一幕です。
加えて、小村くんや三重さんのクラスメイトたちの存在も温かく、彼らが織りなす日常の風景が作品全体を包み込んでいます。
結論として、「好きな子がめがねを忘れた」は、特に物語が進展することはないけれど、そこに描かれた青春の一コマ一コマが鮮やかで、それぞれがとても重要で、かつ心を揺さぶるものとなっています。
これこそが青春というものの本質を描いた作品であり、読んでいて何度も胸がキュンとする瞬間に出会うことができます。
「好きな子がめがねを忘れた」をおすすめしたい人
- ラブコメディが好きな人
- もどかしい恋愛を楽しむことができる人
- ド天然女子とヘタレ男子の組み合わせに興味がある人
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